ARTcollectors' in Asia

隠された生命活動を甦らせる「クリプトビオシス:世界の種」展

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Category: exhibition

La Societe Anonyme(フランス)『The SKOR Codex』 (2013/グラフィックアート/第17回アート部門新人賞), Photo: La Societe Anonyme Published under CC0 (Public Domain), Courtesy: Koninklijke Bibl iotheek, Den Haag, 2229 R 20

1月24日(土)から2月15日(日)まで、マレーシアのスラサール・スナリヨ・アート・スペースで、文化庁メディア芸術祭の受賞作品が中心となる「クリプトビオシス:世界の種」展が開催される。同展は文化庁が主催、一般財団法人NHKインターナシュナルが企画・運営する「海外メディア芸術祭等参加事業」の一環である。「海外メディア芸術祭等参加事業」はメディアアート、映像、ウェブ、ゲーム、アニメーション、マンガ作品などの優れたメディア芸術作品を紹介するため、海外のフェスティバルや施設において、文化庁メディア芸術祭の受賞作品を中心に展示・上映・プレゼンテーションなどを実施している。今回は、福岡アジア美術館の中尾智地学芸員をディレクターとして迎え、生物学における“隠された生命活動”を表す「クリプトビオシス=Cryptobiosis」をテーマに、人間の潜在能力や記憶、世界に埋もれた存在や価値を甦らせ、見る側に再発見を促す作品を展示。

山本良浩『Que voz feio(醜い声)』 (2011/映像インスタレーション/第15回アート部門大賞)©山本良浩

インドネシアで世界最古と見られる洞窟壁画の発見から着想を得た本展は、「呼び起こされる記憶、潜在能力」、「還流するテクノロジー」と、「芸術のリソースとしての自然、アーカイブ、ビッグデータ」の3章に分け、13組のアーティストの作品を展示する。同展について、中尾智地ディレクターは「生物学では、厳しい自然環境を生き抜くために、動植物がその生命活動を一旦停止させることを「クリプトビオシス(Cryptobiosis):隠された生命活動」と呼ぶ」、「ここではクリプトビオシスという生物学的な現象を、人間の社会的な活動やメディア芸術に敷衍することで人間の潜在能力や記憶、あるいは新旧の様式や技術、あるいは芸術の源泉として自然やアーカイブについて考えてみたい。そのために、文化庁メディア芸術祭のこれまでの受賞作品から、わたしたちの世界のどこかに埋もれ、その存在や価値が忘れ去られたものを、何らからの方法で甦らせようとする作品に焦点を当て、インドネシアのバンドンという場所に一堂に会してみようと思う」と語った。

James Bridle(英国)『Dronstagram』 (2012/ウェブサイト/第17回アート部門優秀賞) ©James Bridle.

また、受賞作品に加え、山本良浩とSyaiful Aulia Garibaldiがインドネシア・スラウェシ島にある洞窟内の壁画を現地でリサーチし、それを基にした新作が展示中に発表される。

文化庁海外メディア芸術祭等参加事業(インドネシア)
企画展 「クリプトビオシス:世界の種」

会期:2015年1月24日(土)~2月15日(日)

会場:スラサール・スナリヨ・アート・スペース (SELASAR SUNARYO art space)
Bukit Pakar Timur No.100, Bandung-40198, West Java, Indonesia

主催:文化庁
共催:SELASAR SUNARYO art space
協力:福岡アジア美術館
企画ディレクター:中尾智路(福岡アジア美術館学芸員) 
事業アドバイザー:吉岡洋(京都大学大学院文学研究科教授/美学・芸術学)
毛利 嘉孝(東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授/社会学)
企画/運営:一般財団法人NHKインターナショナル

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