ARTcollectors' in Asia

集美・阿尔勒国際撮影季 2019が厦門で盛大に開催中!

 

開催現場の風景

   11月22日からアモイで第5回目集美・阿尔勒国際撮影季(Jimei×Arles International Photo Festival)が開催されている。今年は中仏国交樹立の55周年で、世界で最も歴史の長い写真芸術祭であるフランスのARLE INTERNATIONAL PHOTO FESTIVALも50年目にあたり、さらに集美・阿尔勒撮影の創立5周年でもである。

 今回もSam Stourdzé(Arles International Photo Festival Franceディレクター)とRONGRONG(三影堂キュレーター)と黎静&零零(Doorsディレクター)が共に企画し、アートフェア形式のエリア別展示ブースで作品を展示している。今展のテーマは写真の限界を打破し、より広い写真表現の可能性を模索すること。また、芸術実践の多元化に向かっていることを示して、集美という新しい地区の魅力を表現している。今回集美・阿尔勒国際撮影季の現状と未来の発展をSam Stourdzé、RONGRONGと黎静&零零にインタビューした。

EXHIBITIONS FROM ARLESエリア 会場風景(レクチャーする青いジャケットの男性がSam Stourdzé)

——今年もフランスから8つのプロジェクトを選んで集美の「EXHIBITIONS FROM ARLES」で展示していますが、どのように選出されたのですか。

 Sam Stourdzé:この8つのプロジェクトはフランスのARLE INTERNATIONAL PHOTO FESTIVALでも重要な作品です。こちらは展示空間や中国の鑑賞者、中国市場などに適合していると考え、フランスのARLEの35点の作品から8点を選択しました。今年は社会性、現代性、専門性がある作家の作品だけではなく、たとえば「The Anonymous Project 『The House』」という作品も紹介しています。このプロジェクトは一般の家庭にかざってある彼らの思い出の写真を集めて編集し、1つの部屋の中で誰かの生活のイメージを再現しています。ARLEは専門的な写真家の作品を展示するだけでなく,この社会に意味がある作品をみせたいと思っています。

COLLECTOR’S TALEエリア 会場風景(マイクで観客に展示内容を説明するRONGRONG)

——今年の集美は5回目です。現在発展段階にあると思いますが、苦労されているのはどういったところですか?

 RONGRONG:私たちの目標は非常に明確で、高いクオリティの写真展を開催するということです。アジアの写真芸術を国際的舞台で展開しようと考えています。しかし、このプロジェクトを始めた時に、適切なスペースが見つかりませんでした。最初の2回は北京の三影堂撮影センターで開催しました。第3回から厦門の集美という新しい地区で展示スペースを作り、その後規模も拡大しています。集美はニュータウンであり、この街の魅力を紹介すると同時に、中国の優秀な若手写真アーティストを発掘したいと考えています。そのために集美・阿尔勒発見賞や集美・阿尔勒女性写真賞、主賓国などのエリアを設立しました。また、中国には今まで専門の写真博物館がなく、美術館に写真がコレクションされていることの認知度が低いです。だから、写真のコレクションエリアも設けており、たとえば、今年は韓国のソウル博物館の「Brassaï, Koudelka, Giacomelli 『Romantic Melancholy』」のブースを紹介しました。このイベントを通して、写真というのは単なる記録的写真ではなく、アートの表現手段の1つであり、写真も美術館にコレクションされていることをお伝えしたいと思います。

開催現場 黎静&零零

——これから集美はどのように発展していくと考えていますか?

 黎静&零零:私たちは市場に合わせて目標を変えるつもりはありません。アーティストにだけ注目してアートの言葉を構築していきたいです。また、優れたキュレーターとアーティストを選び、アーティストに発言権を与え、彼らの作品で集美の立場を代弁してもらいます。私たちはアートの商業市場を創造するのではなく、質の高い写真展を通じて、アートの包容性と多元化的価値感を紹介したいです。また、写真の歴史は絵画よりも短く、完成しやすいと思われていましたが、そうではありません。誰の写真でもアートと呼べるわけではないので、私たちはこのプラットフォームで写真の可能性を探索し、優秀なアーティストを発掘し、良い作品を展示し、アートの重要性や社会性に専念していきたいと考えています。

 また、今回集美・阿尔勒発見賞2019受賞者易連(イ・レン)と集美・阿尔勒優秀女性撮影賞2019受賞者Luo Yangの交流会にも参加しました。 

集美・阿尔勒発見賞2019受賞者  易連(イ・レン)《Ask for the Moon》

賞金は20万元(約311万円)。今回出展されている作品は2010年から制作したものです。自身の寝姿を写真で撮りながら、その時みていた夢の内容も記録していきました。そうした膨大な情報を再構築することで新たな夢も表現しています。作品は真実と幻の関係をあいまいにし、撮影者と被写体との関係性の境界を解消し、写真と現代美術の関係も検討している。 

集美・阿尔勒優秀女性撮影賞2019受賞者  Luo Yang  《Youth》

賞金は5万元(約77.8万円)。中国律動」エリアに最新作品「Youth」を出展している。作家は撮影の被写体を女性からより広い性別に転換しているが、若年文化にも焦点を当てている。「撮影の出発点は自分で、私はただ私の生活と私の興味のあるものを記録しています」。

ほかのおすすめエリア:

The Saga of Inventions  展示風景

PROJECT ROOM エリア 展示風景

劉珂(リュウ カ)「平湖(Still Lake)」 2008~2009年 展示風景

CROSSOVER PHOTOGRAPHYエリア 展示風景

屏控小姐(Miss Screenaholic )展示風景

集美・阿尔勒国際撮影祭 2019

会期:20191122日-201915日( 9:30-17:00 月曜休)

会場:三影堂厦撮影芸術中心(THREE SHADOWS XIAMEN PHOTOGRAPHY ART CENTRE

   集美新城市民広場展覧館(JIMEI CITIZEN SQUARE EXHIBITION HALL

ウェブサイト:https://www.en.jimeiarles.com/